皆さんこんにちは。徳も利もあるこうじ「徳利こうじ」です。いきなりですが、私は子どもが大好きです。PTA の役員等を長くしてきたことが背景にあるとは思うのですが、とにかく大好きです。早朝の学校周辺の青パト活動や校門での挨拶活動を長くやっていますが、子どもたちの屈託のない笑顔を見るたびに私自身が元気で出るのです。
私はこれからの鹿児島を、日本を背負ってくれる子どもたちの役に立つことができたらこんなにうれしいことはありません。
いつも思うことなのですが、子どもたちが変わった、変わったとよく言われます。たしかに情報社会が発展したことで遊び方や普段の過ごし方は多少変わったでしょう。でも、本質は変わっていません。純粋で素直な心を誰しも持っています。結局周囲の環境が変わったのです。とりわけ、いじめやスマホ依存、あるいは最近話題になった虐待や貧困の問題、体力低下など子どもを取り巻く環境は私たちの時代からはだいぶ変わりました。そんな時代だからこそ親御さんはきっと心配が尽きないのじゃないでしょうか?私も 3 人の子を持つ親としてお父さん、お母さん方のお気持ちよく分かります。
子どもを取り巻く環境があまりに変わってしまったと思えるこの頃ですが、何といっても教育の基本は家庭にある、これは私も同感です。でも、子どもの教育を家庭だけにまかせておけばそれで良い、家庭の責任だ!と言い切れない時代です。習い事が多い、兄弟姉妹が少ない、核家族化で祖父母との会話が少ない、両親が共働きでご飯をみんな揃って食べることが少ない…など、家庭内でコミュニケーションを取る時間がどうしても少なくなりがちなんですね。つまり、家庭の教育力が全般的に低下しているんです。これも時代の流れなのでしょうか…
一方、学校はどうでしょうか?学校の役割も確かに大きいのですが先生たちも忙しいです。いろんな行事をこなすとともに親や子どもとのコミュニケーションも取らなきゃいけない。「そりゃぁ先生の仕事だから仕方ないだろう!」と言いたくなるかもしれませんが、これも限界があります。何しろ 30 人、40人の生徒を相手にするのは骨の折れることです。なかなかすべてに目が届かないのが現実なのです。
家庭も大変、学校も大変、そうなると次に頼りにしたいのが地域です。しかし、地域もつき合いが難しくなりました。子どもにうっかり声をかけると不審者に間違われる、余計な干渉をされたくないといったプライバシー上の問題やマンションの増加で顔が見えにくい社会になっています。町内会の組織率が低下するなどご近所同士のコミュニケーションが減っているんですね。果たして、こんな状態で私たちは未来ある子どもたちに対して責任が持てるのでしょうか?
今、我が国において大きな問題と言えば少子高齢化です。今から 60 年ほど前は 12人の若者で1人の高齢者を支えればよかったものが、現在はなんと 3人で 1 人、今から 10 年後には 2 人で 1 人という時代がやってきます。
でも、その少子高齢化の原因の一つとして“子育てしやすい環境作り”が不足していたのではと考えますが皆さんいかがですか?
子どもを設けても面倒みてくれる人がいない、心配事を相談できるところが近くにない …などの状況から躊躇している夫婦も多いように思います。私は今こそ若い世代が安心して子どもを産み育てる環境づくりが大事なのではないかと思うのです。そんな状況の中必要なことそれは家庭と学校と地域が連携することだと思います。
私はこれまで小中学校の PTA 会長や地域の安全パトロール活動を通して、まずは子どもからお年寄りまでみんなが集う場や交流する機会、仕組みが必要だと痛感しています。それには家庭と学校と地域の一体感は絶対条件です。
コミュニティセンターの活用を
家庭と学校と地域の連携でまず私が提案したいのが地域の活動に子どもたちを積極的に参加させる仕組みです。その一つが防犯活動に中高生も参加してもらう、地域の祭りの準備も手伝ってもらう、本の読み聞かせを中学生が幼稚園児に対して行うなどできることから始めるのはどうでしょう。次の提案がコミュニティセンターの設置です。
「また、箱モノを作るのか?」
という声もあるかもしれませんが、私が考えているのは単なる箱モノではありません。行政の都合・論理で作るものではなく、いろんな機能を持たせた施設です。今、鹿児島市では従来の校区公民館審議会を中心とした地域の運営から、企業や NPO 法人なども巻き込んだ形での「コミュニティ協議会」創設を推進しています。
そのような拠点となる施設、私は書店経営という経験から読育の重要性を痛感しています。西郷さんをはじめ、薩摩の偉人たちの生きざまを学ぶ「郷中教育」のほか、食育も子どもの健全育成には欠かすことのできない要素です。
体育も重要です。皆さんは「ニュースポーツ」という言葉をご存知でしょうか?もともとスポーツの原点である「楽しさの追求」を理念に掲げて考案されたもので、グランドゴルフやフリーテニス、タグラグビー、カローリングなどがあります。つまり、激しいスポ ーツではなくてお年寄りでも子どもたちと一緒に気軽に楽しめるスポーツです。
コミュニティの原点
コミュニティセンターを核に老若男女、いろんな世代の人たちが集う機会が増えればその地域はきっと明るくなる!私はそう確信します。
地域が元気になるには「人と人の交流」以外にありません。家庭と学校と地域が一体となることです。人と人が交流すればいつしか挨拶が飛び交うようになるし、顔見知りとなることによって子どもたちは安心して学校にも行けるし、外でも遊べるようになります。つまり親しくなることが一番なんですね。
私のスローガンは、『若者の発想「若者力」と大人の知恵「大人力」』を組み合わせると地域力アップにつながる!です。
皆さん、ぜひ私と一緒に未来ある子どもたちの健全育成に汗をかきましょう。